始発待ち駅前短歌


跳ねる烏をみる また、横断歩道の黒やせかいについて。
跳ねる烏をみる また、横断歩道の黒やせかいについて。




始発が出る そしてどこかに行ってしまう。
始発が出る そしてどこかに行ってしまう。




たまに家がないのかと思う。
たまに家がないのかと思う。




猫とは何も喋らない
猫とは何も喋らない





ノートがない時によい詩をおもいつく
ノートがない時によい詩をおもいつく









雨。
雨。








きちがいだと思われたくない為に濡れた靴をはいて歩く
きちがいだと思われたくない為に濡れた靴をはいて歩く









雨の日にガラスを踏んで血が出て友達がいないとかなしい
雨の日にガラスを踏んで血が出て友達がいないとかなしい










からすや猫たちはとてもいそがしそう
からすや猫たちはとてもいそがしそう










線にならない点の居心地
線にならない点の居心地