だらだら書きたい

旅という名も
財布という名も
いまはなく
藁の部屋や
雨上がりの国道を
なつかしい歌や
まだしらない歌を
口ずさみながら
水たまりに虹を
かかとの光りと影を
すぐにイカれてしまう
壊れた腕時計の
ねじを巻いて
仔猫にはミルクを
陽射しには手のひらを
十字路には沈黙を
わたしは