純粋浦和批判

オートロックのマンションに住む彼女たちはスーパーから宅配される食料をハイエナのように的確に意味のない話だけを選んで笑ったり謙遜したりしながら廊下で分け合う


浦和の主婦は俺に挨拶をしない



俺は空気に向かって笑顔を作っている格好になる
オートロックに守られた子どもたちに俺は追い回される
「ねぇ何してんの?ねえ何してんの?ねえ何してんの?」
俺は掃除をしている、と言ったらどうなるだろうかと考える
なぜ、掃除をしているのか?
じゃあ掃除とは何か?
物事を美しくすることとは?
生活とは何か?
家賃とは?
詩人とは?
人類の理想とは?
生きるとは何か?
俺は結局思う
いますぐお前の頭をかちわらない為に俺は掃除をしているのだと。
Boy、俺は特別君に恨みはない
どちらかと言えば俺は温和でやさしいほうできちがいのような君たちの行動にも理解を示し大目にみるタイプなんだ
君もそうだろう
君は困っている人をみつけると悲しいだろう
君たちはまだ一体感に包まれてて感受性が豊かでその瞳にはこれから俺が見たくても見えなかったものさえ写しだすだろう
それは人類の願いだ。
だが君はとても暇で
退屈をもてあましている
君は好奇心でいっぱいで、11月でも半そでで過ごすことが出来るくらいその細胞は快活だろう
君にはまだ宇宙の記憶がある
そうさ、おじさんも君の気持ちが痛い程わかる
おじさんだって負けちゃいない
32歳の日本男児を100人集めてもおじさんが多分好奇心がいっぱいで夢いっぱいの一等賞になることは間違いないね
Baby、君にはやさしいお父さんとお母さんがいる
君は4時間35分後に温かなシチューにありつくことが出来る環境を持っている
君はテストの結果が良かったからゲームボーイアドバンスのソフトを昨日買ってもらったろう?
家に帰ってチェーンをしめてあれの続きをやるんだ
いいか幼い人類の可能性よ、
帰ったら必ず部屋の鍵を閉めろ!



つづく