論について


論とは、
センスのない人にも分りやすく語る、ということだ。
いま
論を書きたいと思っている
書けなくはないだろう。
ただ会話が通じない為に、表現とか詩作とか関係なく
実生活から比喩の勉学に励まずにいられなかった俺としては
脳の回路的に困難な作業ではある
全体像を知覚している。
それが俺の自信だ。
ただその細部を顕微鏡で注視しながら
全体像を知覚したままでいる視点の両立には一つ注意しなくちゃならん。
これは興奮状態にあるサッカープレイヤーに似ている。
緊迫した試合の場面において、サッカーのうまい選手とファンタジスタの違う点である。
俺はいま、改めて論を書こうと思う自分が好きだ
詩や音楽といった表現は俺にとって会話ではなく提示だが
論は俺にとって対話への試みでもある
これは俺が、
社会と付き合っていこうとしている意思でもあり
それが嬉しい。
視点の両立という言葉、いいんじゃないか。