階段を 
だいたい 
十二段くらいあがると
夢は叶うものだ



階段を
十二段ぐらい上がることは
結構しんどい
泣いちゃうこともあるのだろう
けれども
やってやれないという
わけじゃないだろう




だけど俺は
階段を昇らない




踊り場で休憩している
椅子に座って打ち合わせしている
真剣な顔で議論している
階段を十二段上がるテレビゲームを作っている
そのゲームレポートをブログで更新している
ブログ100万アクセス記念のパーティーに出て酒を飲んでいる
女子トイレで吐いている
眠っている
階段の夢をみてうなされる



なるものか
生きてなるものか
またきっと
殺されてしまっぞ




中2の夏
あぜ道で
夕陽のなかで
心臓を掴んで


つづく


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俺は日記が詩になりうることを証明しようとしてきた
大雑把に書くと、今日起きたありのままを書くと詩になる
あとは解釈についての問題だ
ありのままに世界を見るということが難しい。
脳のなかで起きていることと、世界で実際に起きていることの違いを分かるのに
自我は大きな妨げとなる。
であるから 頭のよさそうな人がほとんど分からないでいる。
知識や造詣が深く わからない人たち!
女性たちは彼らに寛容であるように見える。
男は馬鹿だが社会を動かすエネルギーであるからか?


俺は何かを証明する為に理論を書かないつもりだ
これは俺が歴史のなかで何度も何度も同じことを繰り返したくないと思っている為だ
まだ自分を形成中の若い子は愛と自由に対する見込みがある
大人というものは本当に何かを分かる暇なんかないんだよ
思春期よ永遠なれ



「プロレスは詩学」だとか、んなあほな
じゃあ何が詩学じゃないんだ?
詩壇なんて何もない
霧が晴れたら城じゃなくて廃墟の藁ぶきだったとさ
さみしそうな骸骨が手と手を繋いで寄り添っている
ぼろぼろの同人誌にはキリストの言葉が書かれていた
俺の祖先かも知れんから花を飾って手を合わせた



王は裸だ
だが村人も裸なのだ



                                • -

かつて俺は神だった
今では何もかもが神である


あほらしいから笑うしかない
夜泣くしかない
で、朝起きてもっと生きるしかない


日記にまじになってても仕方ないので音楽を作ろう
きみたちの神に会いにいく旅を