都市、通り魔の生産


尻の谷間を見せて
駅のホームで電車をまつ女
金曜の夜
ビデオボックスの
順番待ちのカードを握っている男たち
おい君
俺は芸術や家族など
やることが豊富であるから
そこの感受性豊かな無職
きみ
あれを犯したまえ
やれ
俺はまだまだ芸術で
愛と平和をうたい
いい格好をしてモテたり建前をまっとうする役目があるから

通り魔か何かになればいい
少しすっとして晴れる
今夜眠れる
絶対死ぬまで
きみのこと
知らんふりするから
やってくれ
小川に足をひたして
俺は口笛を吹いてサンドイッチを食べているから
きみは夜やり給え
そういうふうにそういう意味で
お役に立てばいいじゃないか
いいから
わかんないだろう
なんか
ずっと一人なのか
えらかったじゃないか
すごい頑張ってるよ
俺にはわかるから
やっちまえよ
すっとするから
そっと息をすって吐くように
自然に
自然体でいいんだよ
どのマギもそう言う
きみは出来るよ
才覚があった
俺たちはまた明日からも続ける
きみのことを忘れて