ミキコの夢は夜ひらく

変詩:馬野ミキコ


月夜の大久保 薄化粧
雨がザアザア降ってます
これが最後の恋ならば 夢は夜ひらく


十五、二十五、三十五
私の瞳は死んでいた
爪を食べてた押入れで 爪は母の味


夜明けにチワワが泣いている
私がチワワに乗っている
これが道化の道ならば 花は夜に咲く


あなたのお名前なんてえの?
テレビに聞かれて ほほ染めた
夢かうつつかまぼろしか 鏡のなかの顔


ささくれだらけのこの心
あたしの人生つらかった
処方箋などあるじゃなく 夢は夜ひらく


人に迷惑かけぬよう
恥を忍んで生きてきた
生きてる価値など見つからず 夢は夜ひらく


四十五、五十五、六十五
あたいを欲しがる人もなく
つぼみのまんまのこの花を 今夜咲かせます
つぼみのまんまのこの花を 今夜咲かせます


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プロモーションビデオ
いかれたババアが日本刀を持って雨の降る大久保を歩いている。

回転する傘

ネオン
きちがい