少しまえに
絵里子が離婚届を5枚もらって帰ってきた
暴力を振るったり
生活費を使い込むわけではないが
性格が合わないのであれば仕方ない
絵里子が役所に行っている間に考えた
そして覚悟した
まあ一人でもいっか、って。
俺は絶対離婚しないって思ったがな
俺は人の道を通すと。
それは理想であり、追い求めるべきだ
だが理想を叶えられなかったとしても自分を許そう
誰もがベストを尽くしている
そして、うまくいかないのならば
違う発見を探すという選択があってもいいだろうな
丸はうつ伏せになっている俺の顔を爪で引き起こそうとする
俺がギターを弾くとうるさいと行ってギターを止める
とても元気な子じゃないか
俺は別れたら後悔するだろう
夢にまでみて冷や汗をかいて目覚めるだろう
けれど誰にも縛られずに
魂の赴くままに生きることも、とても魅力のある生き方だ
一人でいるにしろ家族でいるにしろ
ストレスの種類は違えどそれぞれの楽しみや失いがあるものだ