だいとうあ

かつては詩人が
社会に対し直接
戦争に対して直接
ものを言っていた
時代があったのだ
この日本に於いても。


いまでは、
悪い視力で地平まで見渡しても
あごひげを触るばかりの野郎か
ファンシーばかりになっちまった


明け方に電信柱の麓でもたついている
胃液の臭いと皆の足元が見える
どいつもこいつも
バランスに事欠いてやがる
アートがまるで東大に入れなかった奴らの言い訳みたいに聞こえる
ハートに響いてこないから。



天皇は人間になった
アジアでたくさんのレイプが行われた
そのあと日本男児不能になった
ゴミの島の日章旗
みなあごひげを触るばかりか
ファンシー。