保育園までのおよそ7Kmの道のりを
俺と練馬区が最適化される時には2つか3つの信号待ちで
悪い時でも5つの信号待ちで辿りつけるようになった
この青で行けたら次の青も行ける


それから、車への威嚇も忘れない
商店街で車の後ろにぴったりとつけベルを鳴らしまくる
車は人類にとって便利だろうが自転車に乗っている俺にとっては邪魔でしかない
俺は自動車に屈辱を与えたい
自動車の運転者に恥をしらしめたい
そういった俺の奇妙な感性も含めて
俺は練馬区との調和と最適化を計りつつある
夜には変な人が出る、
雨の雫の中には人間の顔が書いてある
というレベルからだ
いわば、これはアナーキズムにおける草の根的な運動だといってもいい


園で他のお母さんたちと挨拶をする
一回、保護者で集まってフィーリングカップルやりたいよな
すべての恋がキス手前で終わるような
夢がたくさんあるほうがいいよね
フレンチキッスまではいいにしようか
それ以上は、また
別の現実に行くだろうから。



にしろ、
すれ違う女性の99%より
4歳の息子、丸のほうがかわいいと思えるのだから
俺も少しずつお父さんになっているのかも知れない
何らかの役割に、当てはまることは嬉しい
自分には当てはまる社会的な場所がないと思っていたので安心する
息子の肌はとてもすべすべしてる