2012-01-01


池袋のビデオボックスまでスーツとコートを着てオナニーに出かけた
射精してもスカッとならず
虚しくなって自己反省したりならず瞳孔が開いたままなので
涙が出てきた
それからもう一度射精した
大人たちが少女をいじめるストーリーで勃起した
俺は、
4歳の息子や息子の友達を裏切っているのだと思った
俺は、
心底、素晴らしいと思っていない世界に子供を誕生させたのだから
いつか俺は息子に刺されても仕方ないのだと思ってしまう



俺は、ちんぽをうずうずさせて
いつも家族を裏切ることばかり考えてしまう
理想ばっかりで、まったく稼ぎがない男だ



家に帰ると電気が消えていた
息子が布団から起きだして俺を迎えに来た
電気の眩しさに目をこすりながら、パパが帰ってきて嬉しいという表情だ
それが泣ける
俺と出会って、俺と遊んで こんなに喜ぶ人はいない
俺のちんぽから出てきた少年



つげ義春の漫画で
貧乏な家族が近場に旅行に出かけた時「なんだか世界に私たち三人で生きているみたいね」というくだりがあって
たまに思い出す



息子は、この家から引っ越したくないという
家族三人で1Kなので、都営住宅の抽選に申し込んでいるが落選続きだ
俺にとっちゃ、たまたま住んだ東京のただの1Kだが
息子にとってこの1Kは、故郷だ
意味不明な東京というものから
想像さえおぼつかない世界というものから
身を守ることのできることが出来るかも知れない
家族という砦だ



駅から家につくまでの道のりに
家族に会いたいと思って泣けた
コンビニに寄るので涙を拭いた
いかにエリと息子が
この俺を大目に見ていてくれているか
俺の父は家族を守ることが出来なかった
俺は家族を守るということで父を越えたい





エリが持ってくるはずの牛乳を俺が持ってきたことで
だだをこねる息子を膝の上であやす
手と手を挟んでハンバーガーにする
なんて小さく
柔らかく
温かな、手。




家族を守るには、金が必要らしい
俺という存在をどう金に結びつけていくか
とにかく、金や経済やそれを中心にした社会に対する怒りが激しい
エリ曰く「あなたはお金と反発しあっている」ということだ
ここはもう少し、俺が丸くなる必要があるんだろうが
人間は、丸くなろうとして丸くなったりしないからな
それでも、時間を早く進めようと思うのならば、なるべくいろんなものにわざとぶつかっていくことだろう
でもそれは多分ずっとしてる
このブログだけを読んでいる方などは、どれだけこの人は危険思想の持ち主なのかと考える方もおられるかもしれないが
しらふの俺は精神科医も見ぬけぬほどの平穏と穏やかさを保っている・・・
話がずれたな、、


後付だが、
息子が大きくなって
お父さん、こんな素晴らしい世界に僕を誕生させてくれてありがとう
お父さんのちんぽって素晴らしいね!
と息子に言って欲しい
俺の息子がそう言ったら俺の勝ちだ
この勝負には敗者がいない
それが成功というものだ
であるから俺は世界を変えなければならない



たったいま親に虐待されているこどもがいる
そんなことはひどいことだ
虐待されている子供とその親を同時に救う必要がある
それこそが詩的なことであり芸術的なことではないか?
たった一つのスイッチで世界が一変する
その場所だけを俺は探している。