JUMP後

未だ着地点見つからず
瞳を閉じても
朝目が覚めても
着地点が見つからず
まるで世界は静止しているて
メリーゴーラウンドの馬も
あの子も
すべての音は未だぼくの背後にあり


けりっ



この概念は一体どこにあるのか
いったい俺はうぬぼれて傲慢になっているのか
そうぼくはもうそのうち小さいな声でしか朗読しなくなるだろう
それはただ文字を読み上げるだけの有機体なのだ
そしてその声はやがて聞こえなくなる
それからぼくは椅子からずり落ちてマイクスタンドに頭をぶけつる
悲鳴や歓声が聞こえたあとには
とても静かなんだ



とか書きながら足の裏の垢をこすっている
これは東京に来てからひじょうに貧乏臭い癖だ
自律神経が失調気味になると手足から汗が大量に出るということも踏まえている
俺は都市で常に踏まえる男でありたい
だんだん会話出来なくなってるんじゃない
ずっと会話できなくなってたんだ
十代、二十代の頃に比べれば今は天国のようだ
お金が欲しいな
八億か11億くらい
お金は「関係ないぜ」と言える強力な道具だ




なぜ俺はベストを尽くさないのか