人間の見本のような人の葬式で
皆が悲しがっている
うつむいてハンカチを手にして
そして時折まったく違うことを考えている
足が痒いとか
ホルモンが食べたいとか
ユーゴスラビアの現在の国名は何だったっけとか












おれたちは自由なのだ
すべての様式やルールよりも
本来おれたちは優れているのだ













多くのものに名前が付いて
明文化され
フォルダに入れられ
ヘラクレスの値動きを
秒単位で観察し
顧客のニーズと
コンテンツが
限界にまでカスタマイズされたとしても
地上において
わたしたちが
最終的に
頼るべきは



人間の
自発的な、能動的な良心のみである。