表現と酒について


ワインや日本酒は歌うときに向いていない
歌が大味になり喉と精神が繊細な表現ができなくなる
だが詩を作るときというか
理性を破壊させようとするときには向いている
ワインは詩作に向いている
だがもちろん酒に負けてへべれけにならないもう一つの目が必要になる。
俺は赤の渋いのを好む
カベルネメルロー
ロゼは気持ち悪いね。
日本酒はよいものを飲まなければだめだと思う
日本酒に限って俺は高級志向だ
安い日本酒を飲むと腹が立ってくる。
朗読をするときにおれが多く用いたのはジンのストレートだ
ジンに氷を入れることは日本酒に氷を入れるようなものだと思う
ジンのストレートは精神を高揚させながら理性を保つことができる
あまりにもホットになりすぎた場合ビールを合間に入れて鎮めるが
炭酸系は表現中にゲップが出る恐れがあるのでなるべく控えたいという思いもある
ビールは、軽く飲むぶんには有効だと思う
ビールは多く飲むと色々なことがどうでも良くなるということが表現においてはまずい
ビール、ワイン、日本酒を多用しながらよいパフォーマンスをしたことはないと言ってもいい
酒は己の強じんな理性と細やかな神経を和らげるために役に立つ。
酒は特に男にとって役に立つ。
酒は合法的であり、親和性がある。
だが、シラフでできるのであればもっとも幸いである。