目覚ましを消して家を出てゆき
現場の手前300メートルでUターンして
帰りのコンビニで履歴書を買った
面接に行ったがまた求人欄に書いてあるより日給が低い
東スポで仕事を見つけようとしていることがおかしいのかも知れない
一日12時間労働とかでもいいから日給15000とか欲しい
なぜなら貯金をして引っ越したいからだ
今日は金を儲ける為にお客にテキトーなことを喋ってもいいんだという思考がはじめて浮かんだ
新鮮だ
俺は真面目なのだ
キムの挿絵を書くにあたって本棚から馬野幹攻略本を取り出した
これはキムが掲載されている唯一の冊子である
200部限定とかいって本当は70部ぐらいしか作っていない
数年前のTOKYOポエケット〔詩誌、同人の即売会〕で売り出したのだが
多分全部含めても40部ぐらいしか売れていないのではないか
まあ1000円もするしな。
あと酔っ払うとすぐあげちゃうしな。
たぶん懐が大きいというところを表したいのかも知れん。
今見たら88ページある。
トウキュウハンズででかいホチキスを買ってきて
家の床やら壁に全ページ広げてエリと作った
紙代やらインク代やらでえらく高くついた
何名かに俺の批評を書いてもらっていて
今読んだが結構読み応えがあった
まあ自分のことが書いてあるからそう思うのかもしれん。
あの頃まだマルは生まれてなかったな、龍子丸。
挿絵は何枚か書いた
喉がなってきた
欲求がないのに、書こうとして絵を描くなんて新鮮だ
俺は自分の才能に対する努力が足りなかったのかも知れない
ギターの練習をしない
人の詩を読まない
アートの匂いのするところはインチキ臭いところだと考えているし
世界中の美術館の90%は、そのまま保育所と老人ホームにしてしまえばいいと思う
シラフで故意に絵を描いているなんて鼻からエクトプラズムが出続けて頭から花が咲きそう
若干、切羽詰ってきたんだろう