寝ゲロからまた
新たなる生命がうまれるのを
遠く ぼやけた視界で
寝そべったまま 見つめるとき


コンクリートの床の冷たさが
逆の意味で 俺に命を吹き込む時
俺のヘモグロビンは元気だろうか?
挨拶しに行こう 
忘れかけていた 俺のからだの隅々へ


墓地を歩く 石に 知らない人々の名 
知らない名前のきれいな花たち
知らない名前の空気 なんて透き通った
まるできみが 見えないみたいに