押入れの太陽

例えばブコウスキーは作品を残しているし残さなければならなかったが
ガンジーゲバラは作品を残す必要はなかった
モーツアルトだって作品を世に示す必要があっただろう
作品がなければモーツアルトもただの貴族の小男だろう
俺はどうだろう
わからない
ただの一般市民かも知れん



女性のまたぐらで耳をふさぐ
音が聞こえなくなり、海のなかに潜っている気がする
まんこの上には毛が生えており
太ももには血管が浮き出ている
これをナイフで刺すと血が出て
その中には骨や肉がしまわれている
そう考えると、一体自分は何に興奮していたのかを忘れてしまう



目をつむって
眠るまでの間の時間
眠る、ほんのまえの時間
夜みる夢のように、忘れ去られていく
空想の投手のフォームや空想のスピードガンと解説を
空想の競馬新聞の馬名を連続して組み換えていくとこを
過去にやりたかったが、やれなかった女たちのこと。