丸との対話


みえない車はみえない星をみることができる
と、図書館の帰り道に丸が俺に言った


子どもは本質的にひとりぼっちだ
いたらない両親に頼りながら不安定にその存在は揺れ続けている
自我が確定するまでの子どもの特別な愛しさとはなんだろう
まるで魔法のようにすばらしい
宇宙に直接に面しているように
そうして彼は俺を頼っているのだという