2011-08-19

ねんどろいど惑星にはまって寝坊
慌てて丸を起こし牛乳を飲ませる
信号待ちで坊主頭の青年から宗教の小冊子を渡される
丸が「ありがとう」と言ったので俺も仕方なく「ありがとう」と言う
「必ずこの通りになりますから」と坊主頭は言った
練馬駅周辺に新しく取り付けられたLEDの信号は安全のためか早めに赤になるので多少の無理は効く
ペダルを回転させる
園の主任S先生は年をとっているが美人で愛想が良くたいてい園の受付にいて安心する
いるか組は年長組と混ざって秋の運動会の出し物の練習だった模様
子の為というか、親の為の保育園なんだと実感する
朝はいつも引っ込み思案の丸をみんなのところへ押し出す
玄関でミセスタイトスカートと軽く立ち話
早めに会話を終わらせようとする俺
手篭めにしたいという現実欲求から逃げ続ける


雨が少しずつ強くなる
傘をさした人々の視野は狭い
特におばさんたちの視界の狭さには驚く
一昨日、べろんべろんに酔っ払って自転車を運転していた時、ああ
他の人たちはこのくらいの感覚で生きているのか、と思った
俺のハートは小さい


本降りになってきたので高架下で煙草を吸う
セブンスターが一箱440円
1カートン4400円ってちょっとした貴金属だよなと思った
少し前にデイケアで禁煙についての本をななめ読みしたが感動できる文が一行もなかった
雨と風がいっそう激しくなる
俺はペダルを漕いでいる
眼鏡が水滴で前が見えない
いや、半分は見える
でも激しい雨に打たれてると自分が主人公になったような気がするよな
激しい雨が俺を洗う(THE MODS
順天堂大学付属病院の見舞いに行った帰りの女の人が雨に濡れている
胸が濡れている
俺は家に帰って傘を貸してあげようかと思った
俺は女の人の胸と顔を見つめた
女の人は走って駅に向かった。