ピックと野外

ネットでフィンガーピックを注文したけど
親指だけはまた別のピックをつけないとだめらしく結局楽器屋に買いに行った
俺は指の腹と爪でギターを弾くのが好きで、特に親指を酷使するんだが
毎日弾いていると爪が無くなるし、親指が痛くなる。
指で持つ普通のピックは、落としそうになってしまうし
ピックを握っていなくちゃならないという意識が歌に集中するのに邪魔でライブ中でもわざと落としたりしてしまったりしていた。
このまえやった吉祥寺のフォースフロアとかは、とてもいいマイクで生音を拾ってくれてとても歌いやすいが
クラシックギターの手弾きはなにぶん音が小さく、BARの水道の音や路上の簡単な雑音に負けてしまうので気にしていた。
親指に装着するピックはサムピックというらしい
小指以外のすべての指にピックを装着する
ちょっとネイルアートっぽい
若干、武器っぽい
それだけで少しなんかギターがうまくなった気がする
プロっぽいような。


クラシックギターを買ってからギターが好きになった
それまでの数十年、ギターは歌のおまけだと思っていたし
歌に集中することを邪魔する、でかい物質というふうに少し嫌っていた部分もあると思う。


ロックバンドはドラムに機動性がない
カホンアコーディオン、バイオリンという編成もいいなと思う
だいたい俺は、どのジャンルがどうのこうのというよりもそもそも「歌」が好きであるから。
パンクにもブルースにもフラメンコにも共通点はあるし、俺が歌いたいのは多分そこだろう。
ライブハウスでライブをする→居酒屋に行く→終電で帰る
という一連の行為に俺はいまいち生産性を感じられないでいる
ドキドキワクワクしないのだ。



俺は詩の朗読の世界で企画したイベント
ウエノポエトリカンジャム3(上野水上音楽堂)と
鳥取砂丘の中心で詩を叫ぶ(鳥取砂丘
2ちゃんねるの詩ポエム板発の朗読会(夢の島
これらは野外イベントであり、だからこそ成功するという確信が持てた
ラブホテルに壁は必要だろうが
ライブハウスに壁は必要だろうか?


そういうわけで野外での小さなイベント
イベントというか月一くらいでの集まりを思案している
というかさっき考え始めたんだけど。
火が起こせる場所がいいと思う。