池袋に朝の7時からやってる飲み屋がある
年金暮らしの老人や昼間から何をしているのかよくわからない
昼間から酒を飲むことが許されている人たちが早い時間から集って
下世話な話しをしている
エストサイドパークの手配師を交わし
俺は下世話ななかに身をゆだねる
常連のおっさんが店員に向かってお前と一発やるまで死ねないと言ってガハハと笑っている
下世話のなかにいると安心する
下世話は、
やさしい。



長いカウンターを囲むように存在する数十の客をみて今日はこの店で俺は一番若いかも知れないと思う
東京に来た頃はどこにいても俺が一番若かったんだけどな
時間の経過によりそういったことが移ろうという事実に季節が変わる度に少し驚く
思い出横丁は入りやすいせいか、近頃は若い客や女がくるのでノイズの多さが気になっていた





北口を抜けてホテル街を歩く
地元民が掃除をしている






すれちがうかわいい女の子を見つめる
何人かに一人と目が合う
目のそらせ方が何種類かあることを分析する
賢こくてきれいな子たちはまったく目をあわさない
ドジな子たちは目をあわせてびっくりしちゃう
怯えることなくフツーに見つめあっている場合もある
稀に「何みてんだよ」という子もいる
いままで二人だけだが。
今日俺は一時間で数43人のかわいい子と目が合った
2秒ではじまってすぐに忘れてしまう出会いと別れ
恋と失恋。





                                            • -

夜、公園の真ん中で
乞食が一人花見をしている
彼の周囲にある自動販売機はすべて燃えている
放火魔だ!



                                        • -