無力無善寺のマスター


去年の秋、警備員の研修の二日目に
研修に行かず
会社からほとんど離れていない漫画喫茶に入り
夕方までゲームをし
どうしようか迷った挙句、高円寺の無力無善寺のマスターに2000円借りた
マスターに、ミキちゃん死相が出てるよといわれた
俺は最低限の挨拶だけして逃げるように店を後にした
誰と喋っても感情のコントロールは利かないだろうと自分で分かっていた
酒を飲み、自分を酔っ払いに低下させることで
せめて何とか社会の底辺に所属できる 
存在の安堵だ
そうしてその夜は家に帰り、ネットで病院を探した
それからはまあアルコール依存症と診断されることによる闘いというか
精神科の現状、
社会がある一定の割合で狂人を生み続ける現実認識にいかに立ち回れるか
に、至るわけだが。。


時に、批判精神とは、ある種無駄な抵抗のように感じてくる
だまって愛する、ということが究極の行動力かもしれん。



今年の5月25日、37歳の誕生日にやったワンマンには
思っていたよりも人が来てくれ
けっこう、自分より他の人が目立つと嫉妬しがちなw愛すべきマスターだが
動画と音声を録音していてくれてそれをいただいた
帰り際に一言「設定料金を下げないほうがいい」と俺に言った



数年前、
客が一人もいない無善寺でのライブで俺がだれていたところ
マスターが俺を怒ったことがあって
俺はそれから客の入りにかかわらず〔観客0人でも30人でも〕常に現在もてる本気を出すようになれた



人の歌をカバーしていたら
「他人の歌なんて歌うな!」と俺に怒ったが
次店に行ったときには無善寺カバー大会というのをやっていた




俺はそんなにパソコンに詳しくないが
無力無善寺のパソコンの購入や設定は俺がしている
お店に来る人でパソコンに詳しい人はたくさんいるだろうが
たぶん俺はマスターが何が分かって何が分かっていないかが直感的に分かるので
なるべくマスターのプライドを傷つけないまま
マスターにパソコンを教えるので
マスターは俺に聞くのだと思う




まあ、無善寺のマスターとはそういう関係だ。